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  • 2014.08.26 Tuesday

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FBA(フィードバック・アクション)とFFA(フィードフォワード・アクション

造語の説明:

「FBA」とは、Feed Back Action のことであり、「FFA」とは、 Feed Forward Action のことです。どちらも、アクションですから、何らかの行動を示す言葉であります。


私の造語の(13)で、「GPDCA」を説明しました。GPDCAとは、すなわち目的を意識し、目標を作り、目標達成のための計画案を作り、案にしたがって実行します。実行の各段階でチェックし、必要に応じて手直しやフォローアップという行動を行ないます。これら一連の作業を「GPDCA」と言います。


さて、実行の段階をチェックした結果を、Gに、Pに、Dに、それぞれフィードバックして、手直しや補強や場合によってはやり直しなどという行動を実施します。この行動は、正にアクションですが、考え方によっては2種類に分けることができます。それが、フィードバック・アクション(FBA)と、フィードフォワード・アクション(FFA)なのです。


では、この2つアクションがどう異なるのでしょうか、説明いたしましょう。


まず、FBAは、目標設定・計画・実行・チェックが進行中であって、その途中では、いつでもフィードバック(各段階に帰還すること)ができる時、改善のために行なうアクションのことを指しています。設定した目標の見直し、計画の修正、実施の改善、チェックのやり直しなどは、すべてフィードバック・アクションなのです。


一方、FFAは、目標設定・計画・実行・チェックなどすべてが終了してしまった段階で、最早どこへもフィードバックできない時に取るアクションを指しています。バック(後進)できない時は、人間はフォワード(前進)しかありません。


前進とは、次回に起こるであろう計画にフィードフォワードすること(先回りして準備しておくこと)なのです。FFAは正に準備のアクションです。もちろん、心の準備もあれば、情報の準備もあれば、物事の準備もあります。要するに、FFAは新たな事態への準備であります。


私は、この2種類の行動を、明確に区別することを提案したかったので、FBAとFFAを造語しました。しかし、元々、FB(フィードバック)も、FF(フィードフォワード)も、言葉としてはあったのです。それゆえ「造語」ではないことになります。そこで、アクションを付けて、新語にしたつもりです。



造った理由:

FFAのアクションを、フィードバック・アクションととして、統一的な表現としてもよかったのですが、このバックという語には、何となく「後進」や「後戻り」のイメージが付き纏いますね。私はバックよりもフォワードという言葉に魅力を感じていましたから、どうしても「前進」を採用したかったのです。


なお、制御工学を学ばれた方には、フィードバック・コントロール(FBC)の概念や、フィードフォワード・コントロール(FFC)の概念が出て来たのを憶えておられるでしょうか。私の言いたいFFAは、FFCとは異なる考え方です。


GPDC(目的設定からチェックまで)を進めて、そこで得た数々の知見(知恵やノウハウ的知識)をどこに活用するかを考えた時、フィードバックできない時は、知見を棄てるのはもったいないですよね。折角の知見を生かすためには、フィードフォワード(先回りして準備しておくこと)しかありません。



エピソード:

卒業研究生や一般の授業の受講生たちに、問題解決をやらせたり、問題解決のケーススタディをやらせたり、教科書の内容を教えたりしていた時、学んだことを今後どう生かしますか、と訊いてみたことがあります。大抵の学生は、その内に使うことがあるかもしれませんとか、その内に忘れるかもしれませんとか、とかく漠然と受け止めていたようです。


ところが、自主的学習が好きな学生や、学び方を学ぼうとしていた学生や、何かを掴もうとしていた学生や、学んだことをクラブ活動やアルバイトや家業に活用しようとしていた学生は、活用しないともったいないと感じていたようでした。


ごくごく少数の学生は、知見から、知恵を学ぼうと思い立ったようです。これは、難しい言葉で言うならば、「知識の一般化の試み」と言えます。学んだ事例から、エッセンスを抜き出し、自分だけの知見にする知的作業です。


石桁研の卒研生に、問題解決のベテランの方々からノウハウの聞き取りをさせたことがありましたが、これもノウハウの活用のための活動でした。


一般に、大学での学習では、学生にFFAを考えさせ、活用させるように強く指導はしていません。私は、もっともっとチャンスを与え、もっともっと意識させなければならないと思っています。


今の学生たちは、アルバイトでいろいろなことを体験しますが、どうも社会勉強という意識や、インターンシップという意識が乏しく、お金目当てのアルバイトです。そんな彼らは、私流に言うと、「時間の切り売り」をして、大切な時間を無駄に使い、さらに稼いだお金を使って、またまた「時間を無駄に使っている」ように思えてなりません。先回りをして、準備をしておくことはしないのかなあと、つくづく思います。


例示の表:

給料を丸々使う独身生活をしているA君とB君の行動や考え方の比較です。






公表文献:
 
情報処理的問題解決法、(情報科学シリーズ10)、パワー社、1990年2月。
 


 

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講師のご紹介 【向塾】

大和 可也
(やまと かや)

1944年生まれ。高知県出身。
早稲田大学文学部卒。
教育プロデューサー。

大学卒業後1969年〜1987年 (株)学習研究社勤務。 独立後、メディアプロデューサーとして活躍。
その後、大学講座演出、プロデュースを手掛ける。

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相澤 将之
(あいざわ まさゆき)

1942年生まれ。東京都出身。
法政大学経営学部卒。
元東京リコー社長。

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石桁 正士
(いしけた ただし)

1936年生まれ。和歌山県出身。
和歌山大学学芸学部(現教育学部)卒業。(教育学士)
大阪市立大学大学院工学研究科修了。(工学博士)

京都大学、大阪大学を経て1970年に大阪電気通信大学助教授に就任。その後教授を経て2007年名誉教授となる。
やる気研究会の主宰や情報教育学研究会(IEC)の発起人として活躍し、現在大阪電気通信大学の客員研究員として教育の研究に従事。

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