2014年(平成26年)を迎えて、視座・視点・価値観を新たに意識し直して、ブログらしいブログにしたいと思って書き始めました。
テーマは、「私の造語」ですが、視座としては「造語者の立場=造語した人間の立場」で、視点としては「アイデア=思いつき=新奇性」で、価値観としては「話題性のあること、少しでも問題解決に活用してもらえること、思考に刺激を与えること」などです。
ブログの文章の項目ですが、テーマ、造語の説明、造った理由、エピソード、公表した文献の5つで表現しています。
もちろん、造語の中には、私の勝手な造語もあります。独りよがりの造語もあります。既存のものに類似した造語もあります。しかし、面白い、役に立つ、刺激を受けたなどの反応のある造語もあります。この反応が、私を後押ししてくれました。
毎週1回のペースで、「私の造語」を、今まで20回分を紹介してきました。
いくつか、振り返ってみましょう。私の頭には、常に「問題解決能力の育成」というテーマがどっかりと座っています。
PSOI(Problem Solving Oriented Information)というのを紹介しましたが、これは、問題解決に用いられる通常の情報で、文字情報(書類)もあれば、静止画などの情報(写真)もあれば、ビデオ情報(動画)もあれば、記号情報(プログラムや計算式や対照表など)もあります。これらは、常識の範囲内のものです。
このPSOIに比べて、メタヒント(Metahint)ですが、これは問題発見の作業や、問題分析そのものや、問題事態の把握と解析や、問題解決作業において、問題解決者(プロブレム・ソルバー)が難問に直面した時、有効に使っていただきたいと考えた「思考刺激情報」のつもりです。
思考を刺激すると言っても、じっとしていたら刺激を受けるというものではありません。システムを使えば、自動的に思考刺激を受けるというものでもありません。
自らが能動的にテーマや思考の対象を注視し、受容した情報を積極的に思考に取り入れ、ああでもない、こうでもないと、自分の意思で考え抜くために、役立てて欲しい情報のことです。メタヒントを用いた思考方法を、各自が発見的に把握していただきたいという期待があります。
メタヒントとして、CLS(Capital Letters Set)、漢字の頭字集、カタカナの頭字集を紹介しましたが、この他に、視座リスト、視点リスト、価値観リストなどもありますが、全部を紹介し切れません。
視座リストは、当時、漢字の視座が約6000個ほど、カタカナの視座が約2000個ほど集めました。
問題解決に利用できるいくつかのシステムも紹介しましたが、このブログでは、詳しいことは何も説明しておりません。
できましたら、公表している文献を見ていただきたいのです。
ただ、システムは、商品化しておりませんので、残念ながら残っておらず、体験していただくわけにはいきません。
これからのブログの約10回分は、またもや「大学教育に関わる造語」をご紹介したいと思っています。よろしくお願いいたします。
石桁正士(いしけた ただし)
大阪電気通信大学 名誉教授