スポンサーサイト

  • -
  • 2014.08.26 Tuesday

一定期間更新がないため広告を表示しています


民立大学、税立大学、永久株主券

 私は、和歌山大学という地方の国立大学を出て、京都大学の教務職員を1年間勤めました。そして、大阪市立大学という公立大学の大学院を修了して、大阪大学の助手を勤め、大阪電気通信大学という私立大学に勤務しました。

 
一応、国公私立の3つの大学を経験したことになります。一口に「国公私立大学」と言いますが、大きな違いがあることに気付きました。


 
造語の説明:
 

 私立大学は、学校法人という法的資格を持ち、理事会が責任を持って大学を運営していますが、元々創立者の意思(寄付)で設立されたものです。そのため、私学の精神は、「寄付行為」という規約に現れています。

 
そして、多かれ少なかれどの大学も、主として学生の授業料などの納付金で、維持され運営されています。私立大学は、自己責任(セルフ・サポーテッド)で、しかも自己管理(セルフ・コントロール)で運営されています。

 
もちろん、私立大学にも、多少の税金の補助がありますが、法人全体の収入の10%もあるかどうか程度です。だから、私立大学は明らかに「国民立大学」なのです。略して「民立大学」は、私の造語です。一方、国立大学、公立大学は、「税立大学」です。これも、私の造語です。「民立大学」と「税立大学」の2語は、セットにした造語なのです。

 
 私立大学を、一般に「企業=会社」と同一視する傾向があります。理事長を社長、理事会を取締役会のように見立てるのです。しかし、私立大学には、「株主」はいません。したがって、企業のような「株主総会」はありません。代わりに考えられるのが、学校法人の「評議員会」です。

 
 評議員には、理事長も理事も入りますが、学長や学部長などの役職者も、学識経験者も、大学の教職員の代表も、卒業生の団体の代表も入ります。大切な決定事項には、評議員会の議決が必要で、理事会はこの議決を尊重しなければなりません。

 
 私見ですが、私学の株主は「卒業生」と考えてよいのではないでしょうか。大学に納めた学費で、大学は充実していますから、学生は株主的存在と考えられます。

 
そこで気になったのが、株券です。学校法人の株券は、明らかに卒業証書です。これは、「名義書き換えができない株券」で、しかも「1人1株の永久株主券」と言えるでしょう。これが私の造語です。

 
どの株券でも、株券所有者(株主)には「配当金」があるはずです。私立大学の配当金をどう考えるとよいのでしょうか。それは、卒業当時の大学の評価(評判とも世評とも)と、卒業後の評価(評判)と比べて、上がっていたら、それが「プラスの配当金」で、もし下がっていたら、「マイナスの配当金=株価の下落」なのです。

 
 これらの造語は、1975年(昭和50年)頃のものですから、今の国公立大学の「国立大学法人」や、「公立大学法人」の存在は、予測外のことだったとしておきましょう。
 


造った理由:
 

 私学の創立者は、寄付行為として大学を創立したかもしれません。しかし、その後、大学は学生の納付金で経営され、納付金の一部が基本金組み入れとして、積み立てられます。この基本金が必要に応じて取り崩され、新たな土地購入や建物の改築などの費用に充てられるのです。だから、私学では、学生の納付金は未来の発展に寄与していると考えてよいと思うのです。

 
 一方、税立大学では、学生の納付金は「国庫」や「自治体の金庫」に入り、直接、大学には入りません。だから、卒業生は、税立の大学を「自分たちのお金で作った大学」という意識が薄いのではないでしょうか。



 
エピソード:
 

 私は、研究室の卒業生(ゼミ生)の結婚式に、よく招かれました。一般に招かれると、スピーチをさせられます。私の場合は、スピーチをさせていただける「ありがたいチャンス」でした。「民立大学のよさ」を話させていただき、「永久株主券」と「プラスの配当金」を語らせていただけたのです。こんな幸せなことはありませんでした。

 
 昨年、NHKの大河ドラマ「八重の桜」が放映されましたね。国公立大学には見られない「ロマン」がありました。「同志社大学」、「同志社女子大学」の素晴らしさが、十二分にPRされました。私学全体にとって、2013年は、実にラッキーな年でした。


 
公表文献:

 
    文献はありません。
本学の同窓会(友電会)のメンバーには、お話したことがあります。


--------------------------------------------------------------------------------

ブログ愛読者の方々へ 2014年8月29日
 
突然で申し訳ありませんが、事情があって、今回で私のブログ、打ち切りとさせていただきます。

向塾の木村塾長様、宇野事務長様には、言葉にできぬくらいお世話になりました。心から感謝しております。
 
今月26日で78歳となりましたが、まだぼけておりませんので、またの機会があれば、ブログを続けたいと思っております。

勝手な言い分、お許しください。
 
末筆ながら皆様のご健勝をお祈りし、一旦、筆を置きます。
 
石桁正士




 

スポンサーサイト

  • -
  • 2014.08.26 Tuesday


講師のご紹介 【向塾】

大和 可也
(やまと かや)

1944年生まれ。高知県出身。
早稲田大学文学部卒。
教育プロデューサー。

大学卒業後1969年〜1987年 (株)学習研究社勤務。 独立後、メディアプロデューサーとして活躍。
その後、大学講座演出、プロデュースを手掛ける。

大和 可也の記事一覧を見る

相澤 将之
(あいざわ まさゆき)

1942年生まれ。東京都出身。
法政大学経営学部卒。
元東京リコー社長。

相澤 将之の記事一覧を見る

石桁 正士
(いしけた ただし)

1936年生まれ。和歌山県出身。
和歌山大学学芸学部(現教育学部)卒業。(教育学士)
大阪市立大学大学院工学研究科修了。(工学博士)

京都大学、大阪大学を経て1970年に大阪電気通信大学助教授に就任。その後教授を経て2007年名誉教授となる。
やる気研究会の主宰や情報教育学研究会(IEC)の発起人として活躍し、現在大阪電気通信大学の客員研究員として教育の研究に従事。

石桁 正士の記事一覧を見る

木村塾長 コラム

記事リスト【講師が語る。】

検索

リンク

sponsored links

ケータイで見る

qrcode